「一度はまれば抜けられない」 奥が深いレゲエの音楽スタイルとは?

By So Sasatani(9-May-2017)

音楽は様々である。

ロックにヒップホップにゴスペルにジャズ、ジャンルを挙げていけばキリがないのだ。

 

歴史に文化と何を語ろうとすれども音楽は人間に付随する。alphanoteでは、各ライターが誠意をもって人間にとって必要不可欠な「音楽」を伝える。
今回はカリブ海に浮かぶ南の島「ジャマイカ」の音楽について記そう。
ジャマイカの音楽といえばレゲエであるが、昔からずっとそう呼ばれていたわけではない。
SKAやロックステディ期を経てレゲエとなったのだ。ジャマイカの音楽は、SKAの時代からアメリカ音楽に絶えず影響をうけている。逆にジャマイカの音楽が世界に影響を与えていることもある。
SKAは1950年代にイギリスに輸出され、不良たちの間で一大ブームを作った。ジャマイカの音楽が国際的に広まった瞬間である。
「追求すればするほど遠ざかり、愛しくなるばかり」それは思わせぶりな異性にだけ言えることではない。レゲエという音楽にも、その言葉が当てはまる。
レゲエに一生を捧げた人々は数え切れない。その一方で、生きている中で一度もレゲエに触れ合わない人もいるだろう。
あなたは「レゲエ」と聞けば、どんな言葉を連想するだろうか。レゲエをほとんど知らない人の頭には「夏」や「Bob Marley」が思い浮かんだのではないだろうか。
今回はそんな人たちにこそ知ってほしいレゲエという音楽の形態を紹介する。

 

ジャマイカ発祥のレゲエは歴史や文化の側面から語られることも多いが、今回はそのスタイルに注目してみたい。
実際のレゲエの現場に行けば「今日のRub a Dub(ラバダブ)は最高だった」といった言葉が飛びかう。「Rub a Dub(ラバダブ)」・・。知らない人にとっては、何のことだかチンプンカンプンである。
レゲエでは歌い手のことをDeejayという。彼らは、リズムやビートに合わせてまるで話すかのように歌う。その中にも千差万別のスタイルがあり、それぞれの個性が溢れている。そんなDeejayたちが一つのオケ(リズム)に対してどんどんと声を乗せていく。
それを「Rub a Dub」というのである。
即興や自らの持ち歌を駆使し現場を盛り上げる。どのタイミングで誰が歌うのか、どんなオケ(リズム)が流れるのか、それはRub A Dubを行うdeejayでさえ知らない。
勢いをつけ迫力満点に歌ってみたり、空気感を掴みながら間を持たせたり、歌い手たちは静と動を見事に操っているのだ。
今回はレゲエの基本的な音楽スタイル「Rub a Dub」について語った。トンデモなく奥が深いレゲエではあるが、ルールや概念に縛られる必要はない。
「レゲエはいいぞ!」その言葉を胸に現場へと足を運び気持ちいい音を浴びる。すると、「レゲエは感じたままに身体を揺らせる」極上の音楽であると気づくはずだ。