リズム要素

By Kyri(2017.10.10)

リズムの感じ方には様々な種類があります。

リズムの種類を考えるとビートのことを思い浮かばれるかもしれません。

しかし、リズムを形成するものはメロディ、コード、音色、楽曲構成などいろいろな要素で成り立っています。

その要素をこれから考えていきます。

以下の話はわかりやすく調性音楽を前提に話を進めます。

 

まずは、「メロディ」によるリズム要素について。

言うまでもなく譜割が大きく影響しています。

メロディには本来進みたい進行方向が存在します。

導音から主音へ、属音から主音へ進行する、そこには落ち着きなど様々な要因からリズム要素が形成されます。

しかし進みたい方向ではないところへ進行すると一時的に浮いたような感覚に陥ることがあります。

その感覚を利用し焦らして本来落ち着く場所または別の落ち着いた場所に進行する解決感の強弱によってリズムに変化をつけています。

アウフタクト(アナクルーシス)などもメロディが前進する生命力を感じさせるリズム要素として大きい存在だと思います。

下記は短いアウフタクトの連なりでリズムに躍動感をもたせています。

 

和声リズムも大きく影響を与えます。

根音(ベース)の変化からくる強進行と弱進行の様々な組み合わせによってリズムパターンが構成されています。

クラシックやピアノインスト楽曲などはこの和声リズムがリズムパターンの大きな土台を作っていると思います。

特にモーツァルトの楽曲がカデンツを用いて焦らし方もうまいとても気持ちの良い和声リズムを形成しています。

和声リズムはとても感覚的で奥が深いので詳しく研究してみると面白いです。

 

音色によるリズムの感じ方は主にドラムです。

破裂音によるインパクトによって明確にわかりやすくリズムを提供する術です。

骨格をなす下地はバスドラムを。

人の耳に聞こえやすい帯域を発するスネアドラムにはアクセントを。

飽和しがちな中低域を邪魔しない帯域にハイハットがあります。

これらは音色によって役割を別けてリズムを形成しています。

 

また楽曲構成においては

コーラス(サビ)またはドロップまでの期待感を維持する楽曲の推進力が大きく作用しています。

期待感を煽らせコーラスに入った瞬間にインパクトがくる楽曲はコーラスの頭に楽曲構成におけるリズムのアクセントが来ています。

そのような楽曲構成のアクセントは和声リズム要素を控えめにしているダンスミュージックに多いです。

下記は少ない和声リズムからインパクトをもたせている例になります。

 

リズムのミソは焦らしだと僕は思っています。

何かしらの空白が存在するとき、そこに音を求める感覚が楽曲を進ませる推進力とリズムを生むと思います。

 

多くの方はリズムといえばビートや拍節と答える方が多数だと思いますが、

拍節は一つの意思疎通のメーターとしてしか世の中では機能していません。

拍節自体は共通の物差しであってリズムはないということです。

様々な要素が作用して全体のリズムを作り出しています。

もし意識していなかった要素がありましたら、

その要素を意識して聴くと、また違った感じ方が得られるかもしれません。